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「ANASTASSIADES RUMFORNEMMELSE」BO BEDRE 2019年6月号


空間の感覚

デザイナーのAnastassiades

大げさではありません!トップカラスのオブジェです。Michael Anastassiades氏は自分がアーティストとかデザイナーとか呼ばれる事を好みませんが、クリアーティブな人間だと呼ばれると嬉しくなるそうです。発想が豊かなこのデザイナーに取材したく、キプロスまで足を運びました。










Michael Anastassiades氏は1994年以来デザイナーとして活躍し、今は世界の最も有力なデザイナーの一人です。彼と彼のチームは常に新しいチャレンジを試みています。彼がデザインした照明がかかっている部屋に入ると、そのチャレンジを実感します。照明が部屋を占領するような感じです。Anastassiades氏はデザインプロセスの最も大事な要因は時間の感覚によるものと実感しています。それによってすべてものは最終的に時間の流れに対してテストされています。

左側のページにはAnastassiades氏がかつてWallpaperのHandmade展示会のために制作されたデリケートな大理石のオブジェです。バターと思われるぐらいの柔らかい雰囲気の大理石をそれまでみたことがありませんでした。

このページにはFlos社のString照明が様々な形で垂れ下がっています。コードはデコレーション化されています。過去10年間 Anastassiades氏は本人と同名の彼の会社より、複数のモビールをデザインしました。このモビールがたくさん垂れ下がることにより、躍動感のある照明の遊び感覚があふれる部屋になります。デザインプロセスは対話型アプローチが重視されています。これらのモビールの多くは限られた数しか製作されておらず、コレクターにとってあこがれのアイテムとなっています。デンマークではAnker & Co社によってAnastassiades氏の商品を販売しています。Anastassiades氏は去年、コペンハーゲンにあるギャラリーDansk Møbelkunst社のために、テーブル、木製スツールやスクリーン壁からなるHalfway Roundといった家具シリーズをデザインしました。その三つの家具はすべてオレゴンパインによって製作されています。スクリーン壁は特に素敵な彫刻のようにみえます。




まず目に入るのは石です。その石は、円形や四角い、色が白や黒など並んで敷いてあります。40年間かけて選別されたこの石を収集したのはMichael Anastassiades氏本人です。海岸でどの石を拾うかが最新の選択であり、その石を持って帰ってコレクションを作ると、デザイナーになる第一歩になります。そう語るのはMichael Anastassiades氏です。彼は世界中に旅した際、様々な美しい石を収集しています。今回キプロスに於ける展示会のためこのコレクションは彼が暮らしているロンドンから故郷のキプロスに送られてきました。今年3月キプロスの首都ニコシアでギリシャ系住民が住む地域とトルコ系住民が住む地域を分断する壁の近くの旧発電所ではじめての大規模の回顧展が開催されています。Michael Anastassiades氏は多くのデザイナーに刺激を与える家具、照明や他のオプジェをデザインしています。それは今年のミラノ見本市で彼の多大な影響力を明らかにされました。そこでは模倣品といえるほどの彼のデザインを模写した様なオプジェや家具を沢山見かけたからです。

本人はタイトルやレッテルに貼られるのを好みません。デザイナーやアーティストよりは、自分がクリエイティブな人間であると言っています。気取った態度はまったくありません。彼が展示を案内してくれた時、育ち方や環境がどれだけ自分の性格やライフスタイルに影響したか話してくれました。彼の母親はギリシャ人、父親はキプロス人で、アフリカで育ちましたが、大人になってからロンドンで暮らしています。彼は本当の意味の国際人です。

「私自身は今暮らしているイギリス、主要な協力パートナーFlos社、そして度々訪ねるイタリア、キプロスからの産物です。子どもの頃、運良く父親の友人の一人、Neoptolemos Michailides氏に出会えました。彼は洞察力のある人で、私の考え方に大きな影響を与えてくれました。人生で経験したことすべてが考え方や働き方に影響します」とAnastassiades氏は言います。彼はエンジニアリングを勉強してから、ロンドンのRoyal College of Artで修士号を獲得しました。1994年、彼はプロダクト、家具や環境デザインのコンビネーションを通して文化や美学をチャレンジすることを目的とした自分のアトリエを設立しました。彼自身 自分の活動にデザイナーとしてのレッテルが貼られるのは好みませんが、彼の多くの作品は芸術とデザインの境目にあるのは確かです。作品はとてもシンプルに仕上がっていますが、ファンタジーの要素もあり、クロスオーバーや挑戦的なアートが注目される今の時代には彼の作品がぴったり調合されているのかもしれません。以前彼は、自分がタイムレスなデザインを目指していると発言しています。彼の活動がはじめて注目されたのは2012年。主要のプロジェクトの一つである2014年のString Lightは照明のヘッドが極度にシンプルに変貌しましたが、コードの取り付けがグラフィックデザインのように美しくなりました。2017年、Flos社のために作ったArrangementsがすでに最高傑作になっています。この作品は蛍光灯からできた幾何的なオブジェが部屋に光っている彫刻を作り出します。

「他のデザイン分野と違って、照明はオンとオフといった二つの異なったシナリオで存在しています。時間の中の僅かな間にオンになりますので、二つの違う役割があります」

展示会場を後にして、ニコシアの春の日差しに出ると、一瞬目がくらみ、目線を下向きにします。道の脇に美しい白色の石が置いてある事にふと気が付きます。このように展示会で体験したことによって、新しいコレクターが誕生するのですね!

「Things that go together」展示はニコシアのNIMACにて7月20日まで開催されています。Bo BedreはMichael Anastassiades氏に招待され、オープニングに参加しましたが、彼はこの記事のために招待してくれた訳ではありません。























<BO BEDRE 2019年6月号P.90>

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