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「花の皇帝のクリスマスパーティー 」BO BEDRE 12月号2020

"Blomsterkejserens julefest"


フラワーアーティスト、ニコライ・バーグマンは人々の想像を超える、花の魔法をかけることができる。彼のクリスマスのテーブルデコレーションでは、抽象的で普通とは一線を画す

フラワーアレンジメント作品が生まれた。他に類を見ない彼のデコレーションを覗き見て、

インスピレーションを得ようではないか。



フラワーアーティスト兼デザイナーのニコライ・バーグマンは、Nicolai Bergmann Flowers & Designのオーナーであり、常識にとらわれないフラワーデコレーションを作っている。彼の代表作である「フラワーボックス」は、彼が住む日本で広く知られているが、Illumの5階でも購入することができる。彼はコペンハーゲンの Illumを含む、多くの店舗を世界中に展開していることに加え、バーガーレストラン、フラワースクール、ギャラリーも運営している。東京の家のほか、箱根にあるこの家は、2ヘクタールもある広い土地と、活火山であり日本一高い富士山などの山々を遮るものなく望む景色がある。ニコライは花の色や組み合わせについての特別な感覚を持っている。このリースのベース部分はヘザーカラーで、その上の花や実、葉の生き生きとした層が表現に躍動感をもたらしている。



全くもってシンプルで、非常に日本的なニコライの玄関には、木と竹でできた壁がガラスに映っている。ドアにかかるリースは装飾用グリーン、マグノリアの葉、ユーカリで出来ており、伝統的なデンマークのクリスマスデコレーションに最も近いものである。シンプルで優れたデザインのこの箱根の家のインスピレーションは、デンマークから得た。そのため、Dinesen社の50cm幅の床材やGarde Hvalsøe社のキッチン、デンマークのデザイン家具の傑作を含むコレクションが見られるのだ。Hans J. WegnerがデザインしたチェアCH46、2015年に東京で催されたノーマの「ポップアップ」レストランで使われたテーブルは、ともにCarl Hansen & Søn社のもの。ニコライにとってこれは特別な価値を持つ。なぜならば、世界中から訪れる多様な人々がこの周りに座ったことを考えると面白い、と彼は思うからだ。壁にある2つの鏡の作品はPeter Bondeによるもので、たくさんの色と反射が Børge Mogensenの明るい色のサイドボードにエッジを効かせている。Louis Poulsen社の照明はニコライ自身が黒く塗ったもので、目を引くと同時にテーブルの上にドラマチックな効果をもたらしている。


ビブルヌム・ダビディの実が詰まった栗のイガは、お皿の上の芸術的な飾りであり、デコレーションに対するニコライ独自のアプローチの、ユニークな証としても用いられている。実や花、マツの小枝でニコライが作り出したのは、視覚的な刺激をもたらすoverflødighedshorn(ツノ型のデコレーション)と、Georg Jensen社のリーフ型の器の

中で繰り広げられる他とは一味違うデコレーション。

テーブルの上には、フラミンゴフラワー(アンスリウムの別名)とその葉、長い茎をもつカラーとアマランサスを生けたカーネーションボールで花のテーブルランナーを作った。

セラミックのお皿は沖縄出身の日本の陶芸家ホンダさんが作ったもので、ニコライは彼といくつものプロジェクトをともにしてきた。その素朴で飾り気のない表現は、Arne JacobsenがデザインしたGeorg Jensen社のスタイリッシュなカトラリーZwiesel社のグラスとの上品な

対比をなす。



赤はクリスマスの伝統的な色ではあるが、デンマーク人であり、東京を拠点にするフラワーデザイナーのニコライ・バーグマンの手に掛かると、形式にとらわれることなくクリスマスのテーブルデコレーションに取り入れられる。彼は1998年から日本に住み、自身の会社 Nicolai Bergmann Flowers & Designを築き上げ、日本に11店舗、ソウル、ロサンゼルス、コペンハーゲンに1店舗ずつショップを展開している。彼は東京にあるカフェNomuや、最新のプロジェクトであるBergmann Burgerも手がけている。それに加え、1500人以上の会員を有するフラワースクールを経営し、ギャラリーも所有。そこではゲストアーティスト同様に、月に2度、自身の作品を展示している。花の皇帝として彼は、自宅のクリスマステーブルを店に並んだ赤いリボンとモミのリースといったような、一般人のありきたりで簡単な方法では飾りつけたりしない。それどころか彼の自宅には、リースの代わりに、大きくて丸いカーネーションボールがあった。

「フラワーボールはシンプルでありながらも印象的なので、私がよく使う表現方法です。私の家のインテリアにも、これらは非常によくマッチしていますね。この空間にある色はとてもニュートラルなので、何かカラフルで目を引くクリスマスデコレーションを作りたかったのです。それで、フラミンゴフラワーやカラー、アマランサスなど、たくさんのディテールでアソビも取り入れました。」と、ニコライ・バーグマンは説明する。

非典型的なデコレーションとは反対に、ニコライのクリスマスイブは、デンマークのスタンダードに則ったものだ。過去数年にわたり、彼はデンマークで家族とともにクリスマスを過ごしてきた。25年近く外国に住んでいても、クリスマス料理が完璧に伝統に則ったものであることは、彼にとって非常に重要なのだ。だから、彼は決まってローストポーク、ダック、2種類のジャガイモとソースを食べ、デザートにはrisalamande(ライスプディングに砕いたアーモンドが入ったもの)で締めくくる。もちろんアーモンドが丸々一粒入っていた人には プレゼントもある。ニコライのクリスマスは、なんと2日にわたって続く。何故ならば、オーストラリア人の元妻との間には12歳の息子ジャックがおり、12月24日はデンマーク式、12月25日はオーストラリア式のクリスマスがプレゼントされるからだ。「私たちは大体、クリスマスイブの1週間ほど前にはデンマークに来るので、クリスマスのリズムに間に合います。私の息子ジャックは、Dragørにある私の両親の家でクリスマスイブを祝うことをいまだに素晴らしいと思ってくれていて、私も同じように感じています。私の母がクリスマスのテーブルを用意するのですが、いつも非常に美しくデコレーションしていますよ。だって、彼女も花屋を営んでいますからね。一方で、私は25日にテーブルデコレーションをして、 コペンハーゲンStore Kongensgadeにある自宅に彼らを招くのです。」ニコライはそう話してくれた。



ブーケもまた、ニコライの家ではクリスマスデコレーションの一部である。そのほかのデコレーションと同じく、このブーケもブラックビューティーという品種のバラと細い形をした黒のカラーが、様々なグリーンとともに独特な野生を感じさせ、豪華で目を引く。控えめなオレンジの花は、ブーケの上を漂っているかのようだ。「花の彫刻」とはニコライのデコレーションを表す正しい表現だろう。彼の作品は、赤みがかったカーネーションボールにできた空想の風景、あるいは花の惑星のようで、ドライオーキッドやフラミンゴフラワーの葉、マツの枝の成長を錯覚させる。



この明るいリビングでは、アドベントリースとともに、暖炉が心地の良さとクリスマスらしさを醸し出す。大きなフラワーボールが印象的な表情を与え、クリスマスの象徴を作っている。そう、クリスマスボールのことだ。これらはカーネーションで作られ、様々な色のボールの輪のようにボルトで固定されている。

コントラストやデコレーションの複雑さを演出するため、ニコライは赤い葉と実、花のディテールを加えた。この独創的でカラフルな花が、Jaime HayonのLuneソファ、Pierro Lissoniの

ラウンジチェア、Poul Kjærholmのソファテーブルなど、たくさんのデザイン家具の中で生命を生み出している。以上はすべてFritz Hansen社製。フロアランプはMichael AnastassiadesがFlos社のためにデザインしたもの。



<BO BEDRE 2020年12月号>

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