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「私のインテリジェントなアパート 」BO BEDRE 8月号2020

"MI N INTELLIGENTE LEJLIGHED"



デンマークの一流ガジェット専門家として、住まいの自動化の歩みを止めるわけにはいかない。TORBEN VOGNSENが恋人と住むコペンハーゲン・Vesterbrogadeの89㎡の自宅では、日常で使う様々なものの一部が、タブレットやモバイル製品で操作されている。彼が自宅をどうリノベーションしたのか、そして至るところにある最新技術についてどのように考えたのか、ここ「RUM FOR RUM」で語る。


私のインテリジェントなアパート

漆喰とデンマーク国旗の型をした大きな窓が、心地のよいインテリアを作る。唯一、テクノロジーの気配を感じ

させるのはテーブルの上にある2つのリモコンだが、それらも滅多に使われることはない。大体のことは声で操

作するからだ。ここにあるほぼすべての家具は、アパートの徒歩圏で購入した。例えばリビングテーブルは

VesterbrogadeにあるBønnebordeで、Broste Copenhagen社のソファも、通りを少し歩いた先のNordic Nestingで

購入した。そうすれば車を運転する必要がないし、地元のお店を支援することにもなる。





見えない映画館

テクノロジーについて考えるとき、自分が80年代・90年代に育ったことを考えずにはいられません。リビングの一角に置かれた大きなブロックのようなテレビや、マンションの形に近いステレオ。先進的な人はVHSデッキを持っていて、テレビ番組を録画することも出来ました。私の母は数ヶ月にも渡ってドラマGlamourを録画していましたね。あとで彼女はテープを巻いていました

よ。

 今日、テクノロジーは私たちの日常の至るところにあり、それが私たちの家にあるのも当然の

ことでしょう。我が家には、ほかの家庭よりも多くのテクノロジーがあると思います。私はVesterbroにあるこのアパートをリノベーションし終わったところで、ここに最新技術をたくさん取り入れました。もうすぐ遊びにやってくる母が、照明や暖房をつけたり、カーテンを閉めようとしたりするときにビックリするくらい多いかもしれません。しかし、一番のポイントは、自動化された多くのものが、見た目にはわからないということです。私はこれまで、そこに確かに存在するのだけれど、目には見えないテクノロジーの良さを伝えてきました。カーテンはいたって普通のカーテンのようですし、ホームシアターは映画を見るときに初めて出現し、Googleデバイスは収納に隠れていて、照明はあくまで……照明にしか見えません。格好悪いテクノロジーに時間を費やしていられるほど、人生は長くないのです。「OK、Google、おはよう。」と言って、カーテンが自動的に開いたらカッコいいでしょう。

 テクノロジーについて私が持っている知識や、たくさんの製品を取り付けてきた経験をもってしても、家での取り付けの際には問題に直面しました。物理的な問題ではありません。ものを取り付けること自体は大抵簡単なのですが、ソフトウェアにはてこずりました。例えば、Googleアシスタントが突然同期しなくなるという問題です。1つの指示を複数の部屋で複数のデバイスが受けて操作されてしまったのです。Googleアシスタントの指示を受ける音と、拒否する音が同時に鳴って、ひどい騒音でしたよ。私はGoogleホームのアプリで家全体を “シャットダウン” し、最初からすべてやり直さなければいけなくなりました。今はまた正常に機能していますけどね。でも、覚えておくべき大切なことは、家の自動化が前より簡単になり、問題が少なくなってはいても、一定の技術レベルが必要だということでしょう。


「小さなリビングだからといって素晴らしい体験の障害にはなりません。ずっとホームシアターが欲しかったのです。」


本当はそんなつもりはなかったんです。最初はごく普通のテレビを検討していました。でも部屋の内装をやり始めて、ソファ(新しく買ったコーナー用の大きなもの)がこの比較的小さな部屋ではスペースをとってしまうと感じました。でもソファはハズせないし、ゲストも多いので座る場所が必要で、なにか他の解決策を取らなければいけなかったのです。それで、最終的には窓の前にスクリーンを置くホームシアターが候補に上がりました。

 リビングの横が私たちのウォークインクローゼットで、同じくリノベーションしました。壁に穴を開け、お手製の棚を天井下に設置してその中にプロジェクターを納めました。そうすることでスペースもとらず、存在を気づかせることなく、窓の前に下ろしたスクリーンでの迫力ある映像を実現できました。

 「OK、Google、映画見せて」という指示でスクリーンが降りて照明が落ち、スクリーンの後ろのカーテンが閉まります。将来的には遮光のロールカーテンを取り付ける予定です。カーテンが窓枠の下に取り付けたサウンドバーの音を遮断してしまうので。

 プロジェクターは直射日光が当たらない限りは、日中使うにも十分な明るさです。4Kの画質(少なくとも4Kシグナルを受信した場合、4Kに匹敵するほどで、違いはわからない)で、しかも金額はかなり良心的。私はたくさんの人が普通のテレビの代わりにプロジェクターを検討すべきだと思っています。金額は高性能なテレビほどではないのに、得られる体験はそれを上回りますからね。

 インテリアは、この小さくて遊び心のあるバーカウンターを見てわかるように、基本的には50年代からインスピレーションを受けたものです。私や恋人はその年代とインテリアが持っていた、くつろいだ雰囲気が好きなんですよ。



Torbenが実演するホームシアターはbobedre.dk/ intelligenthjemからご覧いただけます。

「OK、Google、映画見せて」カーテンが閉まり、スクリーンが降りて照明が暗くなれば、そこには素敵なシアターナイトが。

この小さなリビングがホームシアターに早変わり。壁には Niko社の小さな操作ディスプレイが。これでこの部屋の照明と空調、カーテンを操作できる。Epson社製のプロジェクターは完全に暗くない部屋でも高画質の映像を映しだす。Luxaflex社のカーテンは太陽光に反応し、室内が暑すぎた場合には自動的に閉じる。スクリーンは部屋に暗闇を作り出し、夜になるとこの小さな映画コーナーは居心地が良く、かつ印象深い雰囲気になります。サウンドバーはSonos社の新製品Arcで、ソファの下に隠したサブウーファー(低音を増強できる音響機器)も同社のもの。比較的狭い空間にもかかわらず音響効果は極めて素晴らしい。



電源に困らないキッチン

キッチンの色選びは、アパートから数百メートル離れたところにあるメトロFrederiksberg Allé駅からインスピレーションを得て、様々なニュアンスのグリーンカラーに落ち着いた。Kvik社のキッチンは最新モデルのOmbra、デンマーク・Noyer社製のまな板と包丁用マグネットはアメリカ産のくるみの木でできていて、グリーンと共に自然の色をキッチンに取り込む。KitchenAidの新シリーズはビビットなライトグリーンで、ほかの落ち着いたグリーンとの良い対比になっている。





Googleの小さいhubはこの家の頭脳のようなものだ。ここからすべてが操作できるのと同時に、夕食のアイディアを得ることができる。換気扇は取り払われ、代わりにEico社の換気扇内臓IHコンロNikolaTesla が使われている。この製品は、キッチン台の足元にあるアパートの排気口に間接的に繋がっている。天井の照明はPhilips Hue社のもので、調理作業用の強い光と、くつろぎの空間を演出する4つのスポットライトがある。このスポットライトは360度にも配光するうえ、豊富な色と温度が選べる。

「かつてのキッチンで私を苛立たせていたもの。それは電源が足りないということでした。」

コンセントの数が十分だったことはこれまでなく、それが煩わしかったんです。なので、キッチン家電が普段置かれている4箇所を含む、計9つのコンセントをキッチンの周りにつけました。

グリーンカラーのニュアンスのキッチンは、私たちのアパートから数百メートルのところにある新Frederiksberg駅からインスピレーションを得ました。その駅の壁のタイルは複数の異なるグリーンのニュアンスで作っていて、私にはそれが人生の素晴らしい喜びのように思え、また同時に、Vesterbroの真ん中で自然を感じるのです。包丁用のマグネットも自然を感じさせるものになっています。

 キッチンには再生プラスチック製の扉をつけました。これに惹きつけられたのは、新しい感じがしたり新しく見えたりするのに、再生素材で作られているというものが大好きだから。しかもその扉は美しいオリーブグリーンでしたから。

 壁のコンセントに加えて、携帯電話やその他のUSBデバイスを充電するためのケーブルも取り付けました。旧式のUSBスタンダードと新しいUSB−Cの両方が使えるので使い勝手がいいです。

アダプターを介さずにノートパソコンを直接壁につなぐこともできますよ。これがキッチンの作業台にあるのは最高に実用的です。

人が頻繁に出入りするドア横の壁には、この部屋の照明や空調、カーテンを操作するためのNiko社のディスプレイがあります。あかりは4個のスポットライトについた電球からきており、必要に応じて雰囲気のあるあかりにも、コンロで作業するためのあかりにもすることができます。このコンロは排気口を内蔵しているので、壁に換気扇をつける必要がありません。テレビを置くための十分なスペースがなかったので、その代わりに、ゲストがきたときにアートにもなるようなものにしました。この “小さな” 43インチのフレームテレビは、テレビとしての機能を見事にカモフラージュしていて、ゲストはよく本物の絵だと勘違いしていますよ。


夜のような暗闇

ベッドの両脇にあるランプはIKEA社のSymfoniskで、Sono社とのコラボレーションアイム。この2つのランプはテレビの下のサウンドバーと連動しスピーカーとしても機能する。部屋の中の空気は、寝室では特に重要だ。Dyson社のファンは、夏は空気をきれいに、そして冷やしてくれ、冬は室内が乾燥し過ぎると加湿してくれる。室温はTadoサーモスタットで管理され、家に誰もいないときや換気のために窓が開けられているときは、暖房の温度を下げてくれる。前述のサウンドバーはテレビ下にあるClic社製の小さな家具に隠れている。その家具からテレビまでの配線は壁のケーブルトレーの中にあり、すべて交換が可能。

「明るい寝室で寝るのは嫌いだ」

さて、とにかく私たちはアパートのリノベーションを始めたわけですが、私がいつも夢見ていた寝室の暗闇を手にするときがやってきました。私たちが取り付けた、光を完全に遮断する遮光カーテンは、「OK、Google、おやすみなさい」という指示で、自動的に閉じるのです。そして、この空間はダークブルーにペイントしました。この色は寝室には非常によく、リラックスできる色と言われており、あかりを完全に暗くするのにも役立つのです。実際、私たちはこのダークカラーに想像以上の効果を感じています。もし私たちのどちらかが眠れずに携帯電話を手にする場合でも、画面の眩しさでもう一人を起こさずに済むのです。こういったことは、特に白い寝室だとよく問題になりますよね。


この大きなベッドもマストアイテムでした。高価なものですが、寝室で過ごす時間はとても長いので、購入する価値はありますよ。もちろん、このベッドも底に備え付けられた小さなボックスを経由して携帯電話から操作できます。

ここの壁にもフレームテレビが掛かっていて、絵画のようにカモフラージュされています。下にある家具が信号を送っている正真正銘のテレビで、サウンドバーを隠してもよい音が出せるので実用的なんですよ。

Auping社のベッドはいびき防止機能がついていて、アプリで操作可能。いびきの音を感知すると身体と首に合わせて調整するのでいびきが止まる仕組みだ。あとでベッドが何回動いたのか、つまり何回いびきをしたのか確認することができる。



テラスで繋がる


インテリジェントな照明と音楽を使い、くつろげるテラスを作るためのよいアドバイスは

bobedre.dk/intelligenthjemで。


屋外も同じくアパートのシステムを拡張してサウンドが聞ける場所になっており、もちろんバッテリーも使える。植物はインターネットを通じてPlantanで定期購入している。こうしていつも、季節に合わせて植物を変え、常に美しいプランターがある。グリルは Weber社のPulse 2000で、電気を使って動くため環境にも配慮されており、かつ低コスト。それに、都会では屋上テラスやベランダで炭を使うことが禁止されている場合が多い。


「テラスでも始めました」

広々とした屋上テラスは、夏になるともう一つの部屋になります。日中はよくここで過ごすので、ドアのすぐ内側にテラスで使えるWi-Fiデバイスがあることが重要なのです。追加のコンセントも作ってノートパソコンが充電できるので、テラスもホームオフィスとして使っています。

 私たちはあちこちをライトアップしてテラスでささやかなパーティをします。もちろん照明の色は変えられますよ。音楽はテラスでも室内と同じシステムで聞けます。

 建物のすぐ近くで火を使用することは決して良くはないですし、許可されていないこともよくあるので、都会ではベランダや屋上テラスでのバーベキューは難しいのです。そこで私たちは電気グリルを見つけました。ガスや炭ほど完全には熱くなりませんが、それでも大体のものには十分な熱さになります。内蔵された電子温度計は携帯電話に接続しているので、きちんと調理されているか確認できるんです。


<BO BEDRE 2020年8月号ページ80>

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