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「バスルームでリラックス」BO BEDRE 2020年2月号

"Slap af i baderummet"



広々としたウェルネスルームとして使われるNiels Strøyer Christophersen氏のバスルームは、この家の他の部屋とうまくブレンドし、一貫性がある。石をそのまま並べた階段、四つの木の板からなるバスタブ、以前壁があったところにコンクリートを貼るなど、シンプルな素材のみを使用している。三脚の椅子はFrarma社製、その上においてあるブラシはBlindes Arbejdeのもの。

バスグッズFrama社で揃えた。

リラクゼーションと落ち着けること、がこのバスルームのキーワード。Frarma社のデイベッドKR-180はKim Richardt氏がデザインしたもの。Landというグレーの格子柄の毛布はJuna社製。

 ゆったりしていてリビングルームのような雰囲気もある。たくさんある窓からは自然の光が注いでくる。テラゾ製のサイドテーブルはFrama社。Andreas Martin-Löf Arkitekter社がデザインした三脚の椅子やペンダントライトのVentusはFrarma社。床に置いてあるタオルもFrarma社。シェービングセットは Blindes Arbejde社製。



バスルームでリラックス

落ち着けるところ、あるいは自分に立ち帰れる場所。このようなバスルームを望んだNiels Strøyer Christophersen氏は、広々として開放的で他の部屋と一貫性のあるバスルームを作った。バスタブで長風呂できる上、デイベッドでリラックスできる空間にもなっている。実際ここでは本当のスローリビングが実現されている。























シンプルな組み合わせがこのバスルームのキーポイントなので、Dornbracht社の蛇口「Tara」やFrarma社の洗面台がぴったり。黄色の包装紙の石鹸はSkagerak社のもの。Frarma社のボディオイルは木の香り。ナチュラルに身体を保湿してくれる。

日本の水槽からインスピレーションを得たバスタブ。自然のアロマ成分を持つ檜でできたこのバスタブにお湯を入れると、落ち着いたリラックスできる香りが広がる。バスタブや蛇口、Tobias Tøstesen氏がデザインしたMS-1という鏡はすべてFrarma社のもの。リラクゼーションが中心のこのバスルームのインテリアがシンプルで穏やかな生活を可能にする。



デザイン会社Frarmaの創立者でクリエイティブディレクターのNiels Strøyer Christophersen氏が大切にしているのは、シンプルかつ継続的なソリューションを作ること。仕事だけではなく、プライベートでもこの考えは変わらない。妻で陶芸家Franca-Christina Christophersen氏と暮らすコペンハーゲンのØsterbro地区の自宅のバスルームには、彼のこのスタンスが反映されている。この部屋はマインドフルネスとカジュアル、シンプルな生活、というメッセージを伝えていると彼は考える。つまり、お金やバカンス、広い住まいよりも自分の健康を大切にするライフスタイルのことである。

「多くの人はグローバリゼーションが広がる速度と同じような速いペースで日常生活を送ろうとしています。しかし、自分たちがロボットと同じではないことを忘れてしまい、自分を失う恐れがあるのです。そういった背景の中で、ウェルネスが中心にあるバスルームを作ろうと思いました。よくある壁のタイルやシャワールームとは違った雰囲気を作りたかったのです」とNielsは説明する。結果として、目的別に部屋を区切った多くの住まいとは違い、バスルーム全体が住まいの一部になった。

「私たちのデザインは複雑な日常生活でなく、質の良さと自由さ、正直さを駆り立てるようなものにしています。そのため、床のコンクリートを見えるようにし、スローリビングを象徴するような木の板のみで作られたバスタブを置き、ハイテクで多様な設定ができる蛇口ではなく、ベーシックなものを選びました」と、Niels。リラックス、正直、シンプル、インフォーマル、ナチュラル、素材中心といった言葉を使って、妻と自分のスタイルを語る。

 物より生活空間がもっと重要というのがNielsの考え方。生活する空間との接点を体験することやリラックス感が生まれることが大切だと考える。同じ考えがその空間に置くものにも当てはまる。目標は瞬間を実感すること。

「私たちのバスルームは身体をきれいにするだけの空間ではなく、身体と心をリチャージできる空間でもあります。リラックスしたり、デイベッドで読書したり、窓の外の天候の変化を眺めたりする場所なのです。スパやウェルネスと思うと、贅沢なインテリアが必要と思う人が多いですが、私にとっての贅沢はシンプルな空間と自由さ、天然の素材を使うことなのです」。









<BO BEDRE 2020年2月号>

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