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「デンマークでおそらくもっともスマートな住まい」 BO BEDRE 2020年1月号

"DANMARKS MÅSKE KLOGESTE HJEM"



シェラン島北部の海岸沿いにあるこの一軒家はすべてにおいて徹底している。家には

あらゆる最新のテクノロジーが備わっており、照明や暖房、家電といった日常的に使う機能がPCやアプリで操作できる。さらに、室内は柔らかいグレートーンやナチュラルな素材でエレガントに装飾されている。すべては、パノラマオーシャンビューや照明

インスタレーションによる光の演出を最大限に楽しむためなのだ。



さまざまな色に絶えず変化する照明はこの家の特徴の一つ。Philips社による

ワイヤレステクノロジー「Hue」がすべての照明器具に接続されており、アプリで操作できる。

白い外壁と縦に入ったラインがクリーンな印象を与えるが、木製のプレートが張ってあることで柔らかさもある。地下には駐車場があり、メインのドアを通して家の反対側に広がる海が見え、室内はどうなっているのかと期待が膨らむ。



玄関にはたくさんの窓があり、太陽の光がたっぷりと入る。Kelly Hoppen氏がデザインした

大きな鏡を初めて見たとき、Jeanetteは当時まだできていなかった玄関の壁にその鏡を掛けると決めたという。そのため、元々の設計図を変えてもらい、鏡の場所を確保した。

美しい階段には視覚的な効果もある。イギリス人建築家のJohn Pawson氏から

インスピレーションを受け、階段の取っ手の間接照明やミニマルなスタイルを取り入れた。

彫刻のようなペンデルNon Randomは様々な色に変わる。Moooi社製。



地下のガレージや海が見える3メートルほどの高さの玄関のドアがあり、840平方メートルの面積を誇るこの新築の一軒家は一目見るだけで、画期的で

国際的な印象を受ける。そして中に入ると、その印象は一層強くなる。

デンマークでおそらくもっともインテリジェントな家を訪れれば、誰もが圧倒

されるだろう。高度なテクノロジーが取り入れられた家に住めば、現代の忙しい日々の中でも生活に余裕ができるのではないだろうか——そのような期待をこめて、この家は建てられた。この家に住むJeanette、彼女の夫と4人の

子どもはあらゆるテクノロジーを活用している。ABB-free@home

という

システムを導入したことで、留守中でもスマートフォンのアプリを使って暖房や照明の調整や洗濯機やオーブンの操作ができる。Miele社製の最新

モデルのカメラ付きオーブンのため、調理を常に管理できる。モダンで

ハイテクなスマートホームでありながら、エネルギー面では自給自足を実践している。暖房は地熱、電気は屋根に取り付けた太陽電池を活用。誰が見ても、これが未来の住まいの見本と認めざるを得ないだろう。家を建てたとき、一家はまさにそれを目指していたそうだ。照明も革新的なシステムを

備えている。Philips社の最新ワイヤレステクノロジー「Hue」により、アプリや音声で照明の強弱や色を変えることができる。

「私たちはスマートに管理できる家と、家の一部である照明器具にも

スマートさを求めていました。照明はデザインの面において、家にイキイキとしたもう一つの側面を加えてくれます。私は高いクオリティのものを

望んでいましたが、それが実現されたのはDemskov社(電気工事会社)で

もっとも完璧主義な電気士Simon Rasmussenさんが徹底した作業をしてくださったおかげです」とJeanetteは語る。

広い土地を活用し、アウトドアも楽しめるようにした。家の裏側にあるキッチンのエクステンションにバーベキューエリアを作った。海から強い風が吹き付けたり雨が降っても、ここなら濡れずにバーベキューを楽しめる。キッチンのドアは透明なガラスからできているので、家の内側と外側をつなぐ良い流れができた。壮観な海の眺めや庭の古い木も家の中から楽しめる。Jeanetteが

インテリアを考えたとき、最初に決めたのはこの壮大な景色を活用するということだった。家具などの色は温かくてソフトな茶色やグレーで揃え、素材は木製や大理石にすることでエレガントな仕上がりになった。

「夫の母国オーストラリアでは屋外で食事をすることが多いので、私たちは屋外の雰囲気を室内でも実感できるようにしたかったのです。そのため、大きな窓やシンプルなラインを取り入れました。さらに、壁を柔らかい色や

グレートーンの色に塗ることで影のような印象にし、リラックスした雰囲気を作り出しました。小物はまったくありませんが、色々な形の収納家具が93点もあるので、どんなものでも収納しやすいです」とJeanetteは語る。大理石の床は磨いていない状態のため、海岸の砂が付いた足で歩いても、跡が残らない。

完璧なインテリアはもちろんのこと、一家にとって住みやすい住まいを作ることも同様に大切だった。設計の段階ではJeanetteがアイデアや指示を出したほか、家の雰囲気や望んでいた生活スタイルをまとめた写真のアルバムを設計士のNiels Christoffersen氏に渡した。設計図が完成したとき、本人いわく

「ゼロトレランスな(一切の妥協を許さない)家」を作るためにTvede工務店の担当者とコラボした。

「この家はすべてが完璧にマッチしているんです。醜い部分を隠すための敷居はまったくないですし、音響を考慮した天井は塗装できないので、壁が

ぴったりと合うようにしました。同様に、床と窓も1ミリもずれずに完璧に合うように設計されています。」生活スタイルに合わせて、キッチンは小人数または大人数、それぞれに対応できるようになっている。屋外も好きなので、テラスには焚火のスペースがあり、海岸沿いの桟橋からボートに乗って通勤できるので通勤ラッシュも避けられる。



「スマートに管理できる家と、家の一部である照明器具にもスマートさを求めていました。照明はデザインの面において、家にいきいきとしたもう一つの側面を加えてくれます」


インテリアをグレ—やブラウンで統一したのは、外の美しい風景に合わせて落ちついた雰囲気を作り出すためだ。石や大理石のダイニングテーブルが調和し、床にも見事にマッチしている。Bolia社製。

クッション付きの椅子「Ace」はNormann Copenhagen社製。実用性を重視したこの家では

ダイニングエリアとキッチンの間にリラックスするための空間が設けられている。夕食後、子どもたちがここで過ごすことが多いが、来客の際は、夕食が完成するまでに食前酒を楽しむ場所でもある。ソファはEilersen社、部屋の統一感を出すカーペットはAulin社製。クッションは家主が自分で作ったもの。NH Gardiner社のカーテンは電動で操作できる。窓はSchüco社。





ガス暖炉はPhilips Pejse社製で、電動の

スイッチで操作できる。リビングルームの

仕切りとしての役目も果たす。

彫刻のようなライトは、フレームは金属製で、絹の布で覆われている。イスラエル出身のデザイナーAyala Serfaty氏が手掛けたもので、Aqua Creations社製。夫妻はこのライトをニューヨークで購入したが、Legio社でも販売されている。Philips社のテクノロジー「Hue」を用いて

ライトの光を変えることができるので、リビングの

雰囲気を簡単に変えられる。Minotti社の白いHamiltonソファに座って海の景色を楽しめる。

穏やかな色合いが、広いリビングルームを

落ちついた雰囲気にしている。しかし、ピンクや紫、緑、青と、光の色が変えられるので、すぐに雰囲気をがらっと変えることもできる。





一階はオープンスペースになっているのにも関わらず、とても落ちついていて静か。Mute社による天井の音響効果の為せる技だ。Nilan社の換気システムにより空気は澄んでいる。Preben Fabricius氏やJørgen Kastholm氏が1967年にデザインした椅子「FK 87 Grasshopper」は Lange Producktion社より購入した。

広いキッチンはPoggenpohl社、蛇口はQuooker社製。合成素材でできた

カウンタートップ用のプレートは

Technistone社のもの。温度が200℃のものでも直接置くことができ、酸性の液体をこぼしても問題ないという。家電はMiele社。ABB-free@homeシステムを使って、遠隔操作できる。キッチンの外のバーベキューエリアは、13本の木から4.5メートルの長さの板を切り出して

作った。キッチンのドアは全開できるので、外と中が自然につながっているような空間ができる。






イキイキとした照明技術

家の照明システムにはPhilips社の新しいワイヤレステクノロジー「Hue」が導入された。アプリや音声認識技術のSiriを使って、照明の明るさだけではなく、色も変えることができる。スマートフォンの色彩パレットで、モネの庭から香港のネオンまで幅広い色調を選んで各照明器具に適用できる。この方法を使って、一家がよく開くパーティーでは音楽に合わせて照明を操作し、家全体をミラーボールにしてしまうそうだ。さらにワンタッチですべての照明器具を消すことができる。遠隔操作もできるので、留守中も誰かが家にいるように見せることもできる。スポットライトや照明以外にも、キッチンの天井のライトボックスや窓の上、玄関にもこのテクノロジーが採用されている。



husets hjerne og energi

家のブレインとエネルギー

美しい建築と素晴らしい景色、インテリアに限らず、エネルギーを自給自足するこの家はまさしく将来の家のお手本となるような家だ。ほとんどの機能はスマートフォンのアプリや壁のモニターで操作できるABB-free@homeシステムで管理されている。決められた時間にオンオフするゾーンを設定できるので、効率的に使える。日常生活における照明や暖房、換気、玄関口のコミュニケーション、アラーム、

電気レールで動くカーテンを遠隔操作できる。家電に関しては、現時点では同システムがMiele社の製品に適合しているので、洗濯機やオープンをスイッチを入れることができ、カメラが設置された

オーブンも管理できる。さらにジオフェンス(仮想的な境界線で囲まれたエリア)が設置されているため、スマートフォンをもって家に近づくと、外の門や玄関のドアが開き、照明がオンになる。Mute社から音響特性効果のある天井のおかげで、大きな部屋の音響は良い。新築の家の

空気は乾燥することがよくあるが、この家はNilan社の換気システムが設置されているので、

気持ち良く換気されている。暖房は、Varup Termiske Boringer社による地下180メートルの

深さを2本、垂直に掘る技術を利用して得られる地熱で賄っている。。電気は屋根に

設置されたSolar Polaris社の太陽電池から供給されている。入居したばかりなので、実際どの程度のエネルギーを使っているかはまだ把握できておらず、Grinn社のRhino計測器を設置してエネルギー消費量を測り、将来的には電気を保存できる太陽電池を改めて入れたいと考えている。





テラスが家の周囲を囲む。外からも照明の色の変化を楽しめる。

庭にある木はそれぞれ形が美しい。

リビングルームからの景色はパノラマのよう。照明を調整することで、落ちついた雰囲気からパーティームードまで変幻自在だ。

夜は特に特別な照明技術の効果を実感できる。訪れた客は驚くそうだ。



来月号では家の2階を紹介する















地下室は子ども部屋が二部屋、パーティールームやホームシアターがある。ここにもPhilips社のHueが採用されている。シルクスクリーンの壁にある彫刻のような照明はAyala Serfatyがデザインしたもので、Aqua Creations社製。

パーティーのネオンサインはCult Furniture社製。

贅沢な雰囲気は中古のベルベットバーチェアやクールなブルーライトが作り出している。

2階には二つの子ども部屋、寝室、バスルームや大きなクローゼットがある。寝室と子ども部屋はスライディングドアを

使って仕切られている。

海側からみた家。色付きの照明が作り出したラインが建築の要素となっている。テラスには焚火ができるスペースもある。









<BO BEDRE 2020年1月号>

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